コンサルティングを行うにあたり、どのような問題を抱えていらっしゃるのか、
その背景にはどのようなものがあるのかをじっくり聞くというのは、コンサルタントとして行う
当然のステップです。
企業の概要や、状況などが見えてきたときに、次のステップとして私が行っているのは、
ご相談者の立場になりきって、その状況時置かれている自分にどのようなプレッシャーを
感じるか、どのような不安を感じるかなど、感情面について仮想的に感じてみるということです。
ご相談の場面では、事実や合理性のとれた内容のお話が中心になりがちですが、本当に
解決したい課題は、このような言葉では言い表しにくい感情部分に隠れていると感じます。
たとえば、『在庫を減らしたい』というご相談の背景には、資金繰りがうまくいかず、
「数か月先に従業員にちゃんと給料を払えるのだろうか」という、経営者の夜も眠れないような
不安があったりします。
そう考えると、『在庫を減らす』のは本当の課題の解決の一手段でしかないことに気付き、
資金繰りを改善するための『債務の一本化』や『売上向上のための新規開拓』という、他の
解決策も一緒に検討していくことが可能になっていきます。
このケースでのコンサルタントの役割は、「在庫を削減する」ことではなく、
「経営者がゆっくり眠りにつける」状況を生み出すということになると思います
このような見方は、特に中小企業を対象とするコンサルタントにとって、非常に重要なものと
感じています。
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